よもやま話

実感することの大切さ

梅雨も明け、学生たちは夏休みに突入している頃ですね。

就職した年は学生時代の長期連休が忘れられず、この時期は特に悲しい気持ちで仕事をしていたのを今でも覚えています。でも「宿題」の呪縛からは解放されましたが…。

何年か前、当時、小学校低学年であった私の子供と面白い体験をした話をしようと思います。

御存知の様に、夏休みには大量の宿題が出ます。宿題の中には、夏休みに子供が堕落した生活を送らないように、「勉強」「生活」「運動」ごとに夏休みの目標を立てるというものがあります。その中の「運動」の目標に、私の子供は「クロールで25m泳げるようになる」と明記していました。私は水泳がそれほど得意ではなかったため、低学年なのに高い目標を立てたな、と感心したのと同時に、以下の現実と直面した事を覚えています。

  • 我が家のビニールプールは幅2m程度しかないので25mの練習には不足
  • 今のところプールにも海にも行く予定はない

どうやって目標を達成しようとしていたのでしょうか、目標達成に向けたストーリーが全く見えなかったのです。そこで、直接、話を聞いてみることにしました。想像通り、現時点の泳力は「バタ足で数m程度」とのことでしたが、本人としても色々と考えて「お風呂での息継ぎの練習を始めた」とのこと。陰ながら努力をしていることは親としてうれしく思いました。少しでも目標達成に近づくことができるよう、一緒に目標達成に向けた計画を立てました。

  1. ビート版を使ってキックの練習(25m泳ぐ)
  2. プールサイドでストローク+息継ぎの練習(足を着いてOK)
  3.   〃 + キック追加
  4. ビート版を使ってクロールの練習
  5. 脱・ビート版

この進め方が正しいかはわかりません。しかし、ステップ1から少しづつすすめてみると、以下は言えそうな感触が親子ともども得られてきました。

  • バタ足で25m泳げるようになった
  • クロールの動作を覚えた
  • クロールで泳げるようになった

この「感触=実感」って、とても重要なんですよね。なぜなら、この「実感」こそが、努力の継続を実現する唯一の手段だと思うからです。

時を今に戻します。

今の私の仕事は、開発現場のプロセスを改善することで、よりスムーズな開発と、高い品質を実現するお手伝いをすることです。ここでも、段階的なステップにて、着実に改善する事が重要ですし、実際に改善をされているお客様自身が「実感」出来るかが、とても大きな要素となります。システムを考え、作るのも、維持するのも、改善するのも、結局は「人間の頭脳」によります。そして、これを「継続」するには「頭脳が喜ぶ事の実感」が重要だと、私は考えています。

もしお仕事で今抱える品質課題が解決できないなどのお悩みを抱えている場合は、ぜひともご相談ください。課題解決に向けて一歩一歩確実に進んでいけるよう、各種施策の実施、定着に向けたフォローなど、現場にフィットする計画的なご提案をさせていただきたいと思います。

Jan HaererによるPixabayからの画像