品質

「立ち位置」と「品質の見方」

システム開発を進めるにあたっては、要件・システム設計・機能設計・実装などと段階を踏む。それぞれの段階では、必要な技術・経験も異なり、また人数も大きく変動していく。更に、役目も細かく定義される。開発を行う役目に加え、進捗を管理する役目、品質を第三者として見る役目、品質をマネジメントする役目、テストを行う役目などである。

システム開発を効率的に進めるためには、役目に適したスキルを持つ人材と、工数・期間が割り当てられるべきであるが、必ずしもそう出来ない場合がある。例えば、「通常は6カ月かかるシステムを、2カ月で作る必要がある場合」には期間が短くなる代わりに開発工数を短期集中で充てる必要がある。しかし、仮に開発工数を多く充てた場合でも工程遅延のリスクは大きくなる事を忘れてはならない。

「特定機能の1週間開発遅延」が「全体結合テストの進捗も1週間遅延」へと繋れば、最悪、納期(2カ月)に収まらない可能性があるからだ。勿論、他の機能担当も短期集中で開発を進めている訳であり、簡単には遅延の解消に他のメンバを充填する事も厳しい。遅れが拡大してから、品質マネジマント役が開発者を責め立てても、あとの祭りである。

一方、開発者の立場からみると、「要件が定まらず、開発へのインプットが遅延した事が原因」と捉えているかもしれない。まずは「要件決定が遅れている」段階で、きちんと組織としてのリスクヘッジ策を検討すべきであったのかもしれないのだ。つまり、品質マネジメントを役目とするメンバが、要件遅延リスクを見誤ったという考え方だ。

弊社は品質を「見える化」することが最も重要であると主張している。設計、UX、根本原因、プロセスなど、全てはA3用紙1枚程度で見える化が出来る手法を開発済みである。A3用紙で1枚、かつ、図を用いたビジュアルな内容としており、開発にあまり詳しく無い人でも1~2時間で全体を理解出来る。その上で、色々な立ち位置のメンバが、お互いの考え方をぶつけ、意見をすり合わせることが可能となった。

見える化技術を広く展開し、システム品質の安定化に貢献するのが、私たちの役目だと捉えている。

Oberholster VenitaによるPixabayからの画像